購入機器の視聴・使い勝手4
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AVアンプも5.1ch対応が当たり前になり、PCでもDVD−ROMなどが当たり前に着いている時代でもあり、低価格な5.1chセットもそれなりに数は出ているようだ。まあ一般に考えてもスピーカーを6個も置いてホームシアターがちゃんとセットできる人は少ないと思うのは確かである。しかしながら去年、6個のスピーカーに視聴者の後ろに設置するサラウンドバックを2個追加した、新しい規格ドルビーデジタルEX、DTS EX、ESというのが一般向けに出てきた。さらに昨年始まったBSデジタル放送では新しく5.1chのMPEG2・AACモードが採用されたのは記憶に新しいところ。新しもの好きの自分としては、出てきた規格に対応すべく金策(^^;)と、情報収集をしてきたのだが普及帯で全てのデコードに対応したデンオンのAVC−3500が発売になったので購入した次第である。![]() デザインはAVものとしては最近はとみに一般的なシャンパンゴールドという如何にも雰囲気だけは割高感がありそうなもの。それにひき換え、付属のリモコンは外見からして安っぽいゲバゲバしい色合いのボタンと、見た目そのままの軽そうな如何にも安物に見えるプラスティックの図体。このアンバランスさはなんとかならんかったんでしょうかね。このあたりはデザインの巧いSONYに比べるとあきらかに見劣りしてしまう。 添付物はリモコン、リモコン用乾電池、取扱説明書、電源ケーブル、リモコンコード一覧表、サービスセンター一覧、保証書というもの。 |
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1.最新デジタルフォーマットに対応 ・ドルビーデジタル5.1chEXデコード ・DTS5.1chEX、6.1chESデコード ・デジタル放送採用MPEG2・AAC5.1chデコード ・DTSを応用した独自のNEO6.0モードデコード ・5chステレオ、7chステレオ機能 2.豊富な入出力 ・色差コンポーネント入力 X 1 入力ファンクションへの割り当てを自由に設定可能 ・D端子(D4対応)入力 X 2 入力ファンクションへの割り当てを自由に設定可能 ・DVD、VDP、TV/BS、VCR1、VCR2の映像入力(S端子付き) ・チューナー、Phono、CD、テープ入力 ・色差コンポーネントまたはD端子(D4対応)出力 ・音声8chのEX入力 ・音声8chのプレ出力 ・スピーカー出力は各チャンネルディスクリート構成の140W(6Ωスピーカー時) ・サラウンドスピーカーはA・Bの2セット切り替え可能 ・デジタル入力は光X3、同軸X1 入力ファンクションへの割り当てを自由に設定可能 補足.5.1chEXと6.1chESでのEXとESの違いとは何か ・EXとは、従来の5.1chのサラウンドLRチャンネルにサラウンドバック のLRチャンネル成分をマトリックス形式でエンコードし、取り出すといった 形である。であるから、チャンネル的にはサラウンドバック分はモノラルである。 マトリックスの場合その規格上、サラウンドバックのみの再生はほとんど 不可能。(差分により合成している為、サラウンドが無音の場合取り出せない) ・ESとはDTSのみの規格で、元々DTSは規格として10.1chまでディスクリート (完全独立)で対応可能な設計のため、サラウンドバック分はまるまる独立して 収録再生可能となる。まあ10chもあっても狭い日本ではほとんど実現できる人は 非常に少ないとは思いますが・・。 |
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●設置![]() ・重量は約18Kgほどだが、電源トランスが寄っている からと思うが片側が極端に重い。 スピーカーはサラウンドバックとサラウンドが2組接続 できるようになっている為、スピーカー端子が9組もある。 間が1センチちょっとしかないので、スピーカーケーブル を差し入れるのも大変である。バナナプラグも挿せるように なっているので、その方がいいのかも知れない。 ・サラウンドバックの設置 サラウンドバックは視聴者の後ろなので、プロジェクターとほぼ同じ引き回しになる。 その為、映像ケーブルと同じスパイラルケーブルに収納し、這わせることにした。 そう思ったのは良かったのだがスパイラルケーブルの中に後からケーブルを通す のが非常に難しい。(ToT) 結局10mもあるスパイラルケーブルを一端全て解いて 巻き直した。スパイラルケーブルの中にはプロジェクターへ色差ケーブルが3本、 S端子ケーブルを分離で引き回しているので2本、今回のサラウンドバック用が2本で 計7本が通ることになる。そのケーブル10mの回りをグルグルと巻いていくのは一苦労 であった。(^^;) ・映像信号、ステレオ音声信号ケーブルの差し込み DVD、LD、PS2、CDプレイヤー、モニター出力、AVセレクターへの入出力 で10本ほど差し込んでいる。 |
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●システム設定 1.システムメニュー 各設定画面を選択 ![]() 2.スピーカー設定 各スピーカーの大きさをラージ、スモール、無しから選択する スモールに選択すると、このスピーカーの低音成分がスーパーウーファに 振られるようになり迫力不足を補うことが出来る。 ![]() ![]() 3.ディレイ時間設定画面 効果的な エフェクトを得られるよう、各スピーカーと 視聴者との距離を決める。 ![]() ![]() 4.チャンネルレベル設定 ・テストトーン オート(自動でスピーカーを切り替えていく)、 もしくはマニュアルの指定が可能。 各スピーカー単位でテスト用トーン信号を出しながら視聴者の場所での 音声レベルを調整する事が出来る。 ![]() 5.音声デジタル入力割付設定 デジタル入力端子と、入力ファンクションを結びつける 各入力端子は一つしか設定できない。 ![]() 6.ビデオ入力割付設定 D端子、色差端子と入力ファンクションを結びつける 各入力端子は一つしか設定できない。 ![]() |
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1.各サラウンドの感想 a.6.1chの効果 ・通常の5.1chよりは確かに音が包囲されてスムーズに繋がる感じにはなる ・ソフトが出始めたばかりなので、楽しめるのはまだ少ない。 b.5ch・7chステレオ ・単に2.0chステレオを左右のサラウンドスピーカーに割り振っただけであるが、 移動感はないものの、それなりに迫力があるように聞こえるのが不思議。 c.NEO6.0 これは2chステレオをDTSの技術でマトリックス6.0chにするのだが 元々分離性は少ないので余り効果は感じられなかった。 d.AAC5.1ch 自分はデジタルBSには様子見でまだ入っていないので試すことは出来ない。 いつかは未定ですが加入したときにでも、追加する予定です。 2.使い勝手 ・オンスクリーン システム設定や操作の表示はオンスクリーンで調整できるのは良いのだが、 通常のビデオ出力とD端子でしか出来なく、色差出力では出力されない。 当方では色差で見ているので非常に不便である。たぶんコストの関係で 色差にミックスしていないのだと思うが非常に残念。 ・リモコン 他の機器も使えるように機器切り替えボタンがあり、それから各機器の 操作を行えるようになっている。これが結構煩わしく感じる。要は最初は必ず2アクション 以上しないと動かないということになる。結構最初の1ボタンで操作が出来るかで 使いやすいかどうかが分かれると思うのだが・・。 各社のリモコンコードを記憶し、コード指定するだけで、使えるようになるのだが、 各社のコードが複数あるため、どれが使用できるのか入れてみないことには解らない。 これは非常に使いにくい仕様であった。 いい加減イライラするので、直接ボタン単位で記憶したいリモコンから記憶させる 方がましであった。 ・本体操作 他社とボタンの配置が違っており、慣れの問題かも知れないが戸惑うことが多いように 思う。一連の操作で、目移りが左右に行ったり来たりが多いのでそう感じるようだ。 この辺のインターフェイスはSONYは巧いと今更ながらに感じる。 3.総評 ・この値段で豊富なデコードと、ディスクリートアンプを持っているのは、良いと思います。 ・機能は豊富だが、独自エフェクトが少なく、ドルビーやDTSのデコードの上にさらに エフェクトを掛けて色々と好みにすることも出来ない。この辺りはSONYやヤマハの アンプと比べると貧弱さは否めないですね。 その代わり、本来のデコードエフェクトは素直で、そのままを描き出すように感じる。 ・定価13万を考えれば、機能に不足はなくコストパフォーマンスは高いのではない でしょうか。 |