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購入機器の視聴・使い勝手8

 TOSHIBA DVD−RAM/HDD レコーダー RD−XS46 
ファースト・インプレッション(2005/2)

 今まで使っていた主力のDVD・HDDレコーダーのRD-XS40の調子が最近よくない。動作が散漫になり、非常にいらいらするのだ。HDDを思い切って初期化しても似たような感じ。週に10番組以上は編集してDVD-RAMディスクに保存しているので、これではどうにもならない。そこで、去年末に出たXS46を購入することにした。本当なら今年年末には一斉に発売になるであろう次世代のブルーレイのHDD版かHD DVDを購入のつもりだったので、現規格のは買うつもりはなかったのだが、こうイライラしていては気分的に良くないので、購入した次第。送料込みで76000円弱であった。去年の発売時には12万強であったのを考えるとわずか2・3ヶ月ほどで4万以上値下がりしている。これじゃあ、いくらデジタル家電がブームでもメーカーも儲からないわなぁ。
 東芝にしたのは編集作業がメーカー随一豊富であるのが大きい。それと最高速ではないが、DVD-RAMの5倍速に対応、DVD-RのCPRM対応のVR記録が出来、DVD-Rは8倍速であること。DVD-RWも使用できるが、あくまで自分にとっては出来るというおまけにすぎない。さらにTVチューナー、エンコーダーを2つ搭載してW録画出来るのも大きい。
どうせならさらにハイエンドのX5でも良かったのだが、値段の差が4万以上あったのは大きく、自分はすぐにディスクに保存する方なのでHDD容量は100GB位もあればよく、この機種の250GBでも十分すぎる位だ。下の機種のXS36の160GBにしようかと思ったほどだ。こちらの方は値段の差が1万程度しかなかったのでやめにした。XS46より前に出たW録画の最初の機種のXS53はHDDが320GBでさらに5000円ほど安かったが、評判の良くないX4と同じ自社製ドライブだったので対象からはずれた。安定性のある松下製ドライブであるXS46にした次第。自社製のドライブの評判が良くないってのも困った問題だが、他社製でも良い物を選ぶ姿勢には賛同したい。
 添付内容は説明書、保証書、リモコン、リモコン用電池、アンテナケーブル、ビデオケーブル、電源ケーブル、クロスLANケーブルといったもの。この製品にもブランクメディアが入っていないかった。
特徴(2005/2)
●HDD250GBで最長約445時間、DVD-RAM約12時間(両面9.4GBディスク)の長時間録画が可能
250GBの高容量のハードディスクドライブを搭載することで、最大445時間(MNモード)の録画が可能。
RD-XS46
HDD容量 250GB
MNモード(最長時間) 約445時間
MNモード(最高画質) 約58時間
SPモード 約113時間
LPモード 約221時間

●W録の2番組同時録画
HDDに2番組同時録画可能なW録(ダブロク)を搭載。地上アナログチューナーとMPEG2エンコーダーをそれぞれ2個搭載し、二番組の同時録画が可能。もちろん、HDDとDVDに1つずつ録画するという使い方もできる。

●WEPG対応の録画予約搭載
東芝独自開発のDEPG(Dynamic Electronic Program Guide)がパワーアップ。WEPG(ADAMS&iNET)対応バージョンに進化し。アンテナをつなぐことで、録りたい番組を選択して簡単に予約ができる。
地上波(ADAMS) インターネット(iNET)
地上アナログ放送
BSアナログ放送
BSデジタル放送 ×
スカパー! ×
専門チャンネル ×

●高速DVDドライブ
DVD-R 8倍速、DVD-RAM 5倍速、DVD-RW 4倍速対応の高速DVDマルチドライブを搭載。従来よりも高速にHDD→DVD間のダビングが可能。また、デジタル放送の録画が可能なCPRM対応DVD-RAM、DVD-R、DVD-RWへのVRモード録画、オリジナルディスク作成に便利なDVD-R、DVD-RWのVideoモード録画と、用途や目的に応じて3種類のディスクが使い分けられるので便利。DVD-RAMはカートリッジタイプにも対応。
VRモード
(コピーワンス番組録画対応)
Videoモード
DVD-RAM ×
DVD-RW
DVD-R

●新RDエンジンによる、W録画時にもOKの「マルチタスク」
ハードディスクからDVDへの高速ライブラリダビング/一括・高速ライブラリダビング中に、ダビングを中断せずにハードディスクへの新規録画やハードディスク内別タイトル再生が可能。「ライブラリ」を表示して各機能を利用することもできる。
※ ダビング方向、および動作させるディスクによって、録画/再生の可・不可があります。
※ レート変換ダビング、一括・レート変換ダビング、ラインUダビングをしている場合は、すべての録画/再生が不可。

予約録画の実行中に、「録画予約一覧」から新規予約を追加/変更することが可能。
また、録画済みタイトルのチャプター編集/プレイリスト編集/タイトル名変更を行なってDVDへ高速ダビングするなど、一連のライブラリ作成作業も実行できる。

●DV入力端子
DVビデオカメラをケーブル一本で接続できるDV入力端子(4ピン)も搭載。DVからHDDやDVDへはデジタル変換でダビング。さらに日付やシーン別に自動でチャプターを分割することも可能なので、あとからの編集にも便利。

●ネットワーク機能
・「ネットdeモニター」
録画した番組を家庭内のLAN上に接続したパソコンからアップル社の「QuickTime」を使って視聴。居間のテレビを家族が使っているときに、録画済みの番組を書斎で鑑賞。
・「ネットdeダビング」
ネットdeダビングに対応したRDシリーズ間の無劣化ダビングを実現。対応したRDがネットワークにあれば、ダビングが実行できます。ダビングはそれぞれHDD、DVD-RAM、DVD-RW(VRモード)間で相互に可能。複数のRDがあっても、どちらか一方に録画が集中し、HDDを整理したい時に便利です。一括ダビングにも対応。
設置と調整(2005/2)
●設置
入出力端子は一般的なもの。
コンポーネント端子はなくなり、D端子のみ
となっている。(D2まで対応)
●システム設定
 システム設定は東芝独自のGUIインターフェースを使用する。各内容は以下の通り。







視聴の感想(2005/2)
画質
  肝心の画質であるが、今までのRDシリーズと比べても、大きな違いは見られない。
  ややソフト傾向な画質でブロックノイズはSP以上では目立たないといったところ。
  プログレッシブ再生であるが、確かに映像は滑らかに表現される印象。ただし
  かなり気を付けて見分けないと、一般には見分けが付かないと思う。

操作性
  ◆良い点
   ・W録画は想像以上に便利。
    自分はCATVなので、地上波はほとんど見ないのでメリットはないのだが、
    予約録画中に、チャプター分割などの編集が可能になり、DVDディスクに高速ダビング
    が可能になったのは時間の短縮にもなり、かなり気に入っている。
    今までは予約中は終わるまで待たないと何も出来ず、結局時間が掛かっていた。
    それが、裏で色々と操作できるので、かなり使いやすい。しかも結構処理が高速である。

   ・高速ダビングが早い
    5倍速ドライブのためか、2倍速のDVD-RAMディスクでも体感は早い。
    片面4.7GBで30分程度が、15〜20分程度でコピーできるようになった。

   ・フォルダ機能
    RD-X4EXから付いたフォルダ機能が整理するのに便利。ゴミ箱もあるので、
    物理削除ではなく、一時的に見えなくしているだけだが、安全のため便利ではある。
    自由に名称も付けられ、増やすことも可能なので、整理がしやすい。


   ・編集時の細かい改良がうれしい。
    チャプター作成して、選んだチャプターを高速コピーするとき、一括削除で選ぶときなど、
    選択した物に矢印が付いて分かり易くなっている。
    サムネイルを移動するときに、2・3秒ほどそのサムネイルのタイトル文字が一番下に
    表示される。サムネイル画像が何か分からない場合が多いので、こういった配慮は
    ありがたい。


  ◆悪い点
   ・リモコンの使いづらさは相変わらず。XS40よりも反応が鈍くて、かなりイライラする。
    調べてみると本体の受光部が電光表示の中ではなく、下の本体斜めの部分に
    下斜め向きに付いている。これでは感度が悪いのは当然といったところ。
    なぜこんなところに受光部をおいたのか理解に苦しむ。
    リモコン本体が5センチ以上長くなり、配置もかなり変わっていて使いにくくて閉口する。
    特にXS40ではカーソルの周りにあったスロー、スキップなどの丸く配置されていたボタン類が
    小さいボタンになって、同じような配置なのでよく間違う。
    さらによく使われると思われる機能のボタンが、リモコン下部のカバーの中に入っていて、
    閉口する。特にDVDビデオ再生時の字幕、音声選択がカバーの中にあるのは
    非常に使いにくい。
    常々疑問に思うことは、設計者は本当に良く使いこなしてこれが使いやすいという
    設計をしているのだろうか?

総合
  操作速度も速く、W録画は予想以上に便利でこれからはすべてW録画対応が標準になるのではないか。
  後は現行のDVD規格ではデジタル放送はメリットはありませんが、地上波デジタルチューナー搭載
  でしょうか。3月にも出るらしいとの噂ですけど。
  間違いなく、現行機種では一番におすすめできます。