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購入機器の視聴・使い勝手6

 ヤマハ スーパーウーファー YSW−SW800 
ファースト・インプレッション(2001/7)
SYT-SW800スーパーウーファーはドルビーデジタル、DTS音声システムの5.1chのうち、0.1を表し、およそ140Hz以下の最低音部を受け持つ。映画に欠かせない爆発や、飛行機、宇宙船、自動車などの乗り物の移動音などに付加され、迫力をもたらすスピーカーである。その性格上、周りの無関係な人々にとっては不愉快な騒音とも受け取れるためにどの家庭環境でもどの時間帯に無制限に使用できるとは限らないのが頭が痛いところである。
しかしながら、スーパーウーファがあるのと無いのとでは天地の差が生じる。またセッティングにもコツがあり、闇雲に低音が出てもいいとは限らないのが、オーディオと同じで、難しいところでもある。
 デザインは正方形のキュービックスタイル。前方にコントロールパネル、後部に接続端子、メインSW、右横にダクトがあり、下部に低音の吹き出しが四方に出るようになっている。スピーカー自体は下向きにセットされている独自のスタイル。重量は24kgでかなり重い。最上位機種のSYT-SW1000の48kgに比べると半分の重さではあるが、実売5万以内の普及帯の他のメーカー機種に比べてもかなりの重量の部類である。
特徴(2001/7)
1.新開発QD−Bass(キューディーベース)テクノロジー
2.ヤマハの音響回路技術を駆使した高効率800Wパワーアンプ/高効率電源採用
3.新開発25cmマルチバイアス・ウーファユニット
4.18Hzからの超低音再生を実現するA-YST方式
5.その他
スピーカー入力、RCAライン入力のいずれにも対応
組み合わせるスピーカーや設置環境に合わせて最適な音質に調整できる「連続可変ハイカットフィルター」&「位相反転スイッチ」
プログラムソースの種類によって適切な再生特性が選択できる「BASSモード切り替え」(ミュージック、シネマ)
入力信号の有無によって自動的に電源をオン/オフする「オートスタンバイ機能」(感度切り替えスイッチ付き)
スピーカー入力選択時、組み合わせるメインスピーカーへのスルー接続が可能な「バナナプラグ対応スピーカー入出力端子」
設置と調整(2001/7)
●設置
 ・重量は24kgもあり、かなりの重量。そのため、配送されて2階に運び込むのはかなりの苦痛であった。
  設置場所は余りいい置き方ではないが、部屋の大きさの問題で右メインスピーカーの下に
  置くことにした。スピーカー台兼用である。
  部屋の隅になるため、右横についているダクトが壁寄りになってしまう。実際の低音は下部から
  放出されるので、向きはどうでもいいはずなのだが、どうも低音の音量感が今ひとつに感じられた。
  そのため、型破りではあるが、横向きに置くようにしてダクトが正面に向かうようにした。
  設定パネルは横向きになってしまい、操作しづらいが、一旦セットすればそうそう変えることはないので
  これでいいかもしれない。
 ・接続端子
  AVアンプのサブウーファー端子からのRCA入力と、スピーカーケーブルを経由しての接続があるが
  通常はAVアンプのサブウーファー端子から接続する。そうでないと5.1chとしての意味が無くなって
  しまうからだ。ではなぜスピーカー端子というのがあるのかというと、ピュアオーディオの
  単なるスピーカーの低音部として使用する場合が考えられる。
●システム設定
 ・位相反転SW
  逆と、正の2種類あるが、デフォルトは逆になっている。好みの問題で、いいと思われる方にセットする。
  どちらも余り違いがないように感じたので、そのままとした。
 ・BASSモード切替SW
  ミュージック用とシネマ用モードがあるが、躊躇することなくシネマモードにセット
 ・連続ハイカットフィルターボリューム
  メインスピーカーの音の周波数特性にと、部屋の状況に合わせて、スムーズに繋がるように
  設定する。
 ・音量レベルボリューム
  効き過ぎないように、やや控えめのセットが基本。効きすぎると、セリフがぼやけたりして弊害が出る。
視聴の感想(2001/7)
 低音は非常にスピード感があり、切れがいい。前に持っていたヤマハのスーパーウーファは
入門機ということもあって、もこもことした後を引く感じがしていたが、さすがにそれは感じられない。
エンクロージャも独特の高級感があり、結構いいデザインである。
どの家庭環境にも導入できるものではないが、スーパーウーファーを購入するのなら、迷わずおすすめ
となる製品であり、購入価格もそんなに高くないのも十分魅力的だと思います。