ハーラの「ひとりごと・・・」

・パフュームある人殺しの物語
　ギャガ／ブルーレイ／AVC／リニアPCM５．１ｃｈ／１４７分
　驚異的な嗅覚を持つ青年が調香師に弟子入りし、香水を作り始める。
　しかし、自分が欲しいと思うにおいは若い女性の体臭だった。
　その香水を作成するため、若い女性を襲い始めるが・・。
　禁断のベストセラー「香水ある人殺しの物語」を映画化。しかしこれは知らず、
　初めて知った。まあ、文芸ものはほとんど読まないのですが。
　２時間半を一気に見せてなかなか飽きさせない内容だったが、
　残念なのはラストの主人公を処刑しようとしたときに、作成した香水を周囲に
　降り注いだとたん、誰もがその香りに驚き、ひれ伏すのはさすがに
　理解できなかったところかな。
　画質はかなりのもの。音声はリニア５．１ｃｈで生々しい。

・ストンプ・ザ・ヤード
　ソニー／ブルーレイ／AVC／ドルビーTrueHD５．１ｃｈ／１１４分
　ストリートバトルダンサーが、対抗チームとのいさかいから、兄を亡くしてしまう。
　有罪になり、厚生のため、叔母のアトランタで大学に通う日々。
　大学の弱小ダンスクラブから誘いを受け、全国大会に向けて練習するが
　身勝手な行動が確執を生んでいく・・・。
　ストンプとは、身体を打ち鳴らすという意味。手足を鳴らし、リズムを刻み、
　身体全体を使って踊る舞踊らしい。ある意味、ストリートダンスの元祖のようなもの？
　で、これが、団体で一糸乱れずに行うため、かなり見応えがある。
　画質はまあまあ。音声は、ダンスシーンでサラウンドがしまくり、バックの方が
　うるさく感じるほど。

やや、遅くなりましたが、今までHDDVDのみだったユニバーサルが
ようやくブルーレイにこの夏から参入のようです。日本は初秋以降かな。
ジュラシックパークシリーズをHD映像、ロスレス音声ではよ見たいね。
今まで買ったHDDVD作品は結局買い直しだろうね。映像はともかく
音声がロッシーのドルビーデジタルプラスばかりでは、ロスレスが主流の
ブルーレイに見劣りするのは確かだしね。
はてさて未だはっきりしないパラマウントはいつだろうか。

・AV　Watch
　米Universal、7月22日に米国市場でBlu-ray Discに参入
　－ハムナプトラシリーズなどで開始。「世界的にBD積極展開」
　http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080418/univer.htm

・ルイスと未来泥棒
　ディズニー／ブルーレイ／AVC／リニアPCM５．１ｃｈ／９５分
　養護施設で育った、少年ルイス。発明好きな彼は実母を思い出すために
　記憶スキャナーを発明するが、怪しい山高帽の男に盗まれてしまう。
　そのときに出会ったウィルバー少年に、タイムマシンに乗せられて・・。
　ディズニーお得意のファミリーCGアニメ映画。ちなみにピクサー制作ではない。
　ジョン・ラセターが制作している為かできはまあまあ。CGらしいいわゆるお人形さん
　のようなのっぺりとした映像だが、見苦しくはない。音声は、結構派手。

・ガタカ
　ソニー／ブルーレイ／AVC／ドルビーTrueHD５．１ｃｈ／１０６分
　DNA操作で生まれた”適正者”が優遇される近未来。自然出産で生まれた
　ビンセントが、事故にあった適正者になりすまして宇宙に飛び立とうとするが・・。
　物静かな、SFサスペンスもの。あんまし、ど派手なシーンはないので、静かに
　ストーリーが進んでいく。そのためかやや中盤で退屈になってしまうのが、惜しい。
　画質は普通。音声も派手なシーンがないため、控えめ。

・墓場鬼太郎１
　アスミック／DVD／MPEG2／リニアPCM２．０ｃｈ／４５分
　深夜枠で放送された、貸本版鬼太郎のアニメ化。制作はシリーズ全１１話のみ。
　そのまま原作と同じではないが近い出来で、すばらしい。
　ダークな雰囲気がぷんぷんする傑作。やや、物静か過ぎるようなきらいもするが、
　枝葉のこと。BGM音楽もすばらしい。ハイビジョン映像なのにDVDではかなり
　もったいない話だ。将来はブルーレイで全巻BOXで出して欲しい。

・ミッドナイト・アイ ゴクウ コンプリートBOX
　東映／DVD／MPEG2／ドルビーデジタル２．０ｃｈ／１０３分
　世界中のコンピューターと直結し、何でも命令を下せる「神の目」を手に入れた
　探偵が、難事件に挑んでいく。
　コブラの寺沢武一原作。大人の雰囲気がぷんぷんした傑作。
　当時は今から考えると荒唐無稽なものだが、時代がようやく追いついてきたか？
　だが、LDソフトになっただけで、今までDVDにはならなかった。
　東映作品はなかなかソフト化しないので、困りものだが。
　画質は１９８９年制作あので、あんまし良くはない。LDの原盤をそのまま
　使用しているような雰囲気で、レストアもほとんどされていないようだ。

PS3がファームウェア2.30でDTS-HD Master Audio対応したことにより、
ちゃんと認識するか確認してみた。
・ヘアスプレー
　ソフトの表記は７．１ｃｈ。しかしAVアンプでの表示は５．１ｃｈ。
・Ｘ－ＭＥＮファイナルデジション
　ソフトの表記は６．１ｃｈ。ＡＶアンプは７．１ｃｈの表示。
・ダイハード４．０
　ソフトの表記は５．１ｃｈ。ＡＶアンプは当然のことながら５．１ｃｈの表示。

もともと５．１ｃｈのダイハードはともかく、ヘアスプレーは５．１ｃｈになってしまう。
あれ？と思ってネットで検索すると、どうもＰＳ３は公式には７．１ｃｈは対応していると
言っていない模様。ＰＳ３ハードウェア情報
しかしながら、再生に使用するAVアンプによっては７．１ｃｈと出るものもあるらしい。

７．１ｃｈ対応のがそもそも少ないとはいえ、今後は増える可能性もあるのだから
ちゃんと対応して欲しいですね。出来れば、ビットストリーム出力も対応なら
なおうれしい。

あと、ブルーレイプロファイル２．０に対応したため、ブルーレイ再生時には
必ず、情報を取得するためかインターネットへの接続が必須になってしまい、
絵が出るまでやたらと時間が掛かる。
再生開始時に確認するにしておけば、接続するかどうかの確認メッセージが
出るので、接続しないを選べば、しないですぐに再生するのだが、
設定は「確認する」「接続する」の２つのみ。出来れば「接続しない」も
出来るようにして欲しい。情報から、「接続して再生」を入ればいいのでは
ないかと思う。

しかしながら、DTS-HDマスターオーディオになったことで、
かなり迫力が増したのは確か。

今日はマット・デイモン主演の「ボーン・アイデンティティ」シリーズを一気見！
・ボーン・アイデンティティ
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビーデジタル＋５．１ｃｈ／１１８分
　暗殺者に仕立てられた者が作戦に失敗し、銃撃され、記憶を失う。
　スイスの銀行の口座番号が書かれたものが自分の体内に
　埋め込んであった電子機器が、唯一の手がかり。失われた自分の記憶を
　求めて、確かめに行くが・・。
　CIAのスパイアクション。謎解きとしては、最初から解ってしまう展開。
　また、どのようにビルなりに潜入するのかの描き方ではない。
　あまりにも都合良く展開しすぎるんではないか。アクションシーンも平凡。
　それに時間的にやや長すぎる。

・ボーン・スプレマシー
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビーデジタル＋５．１ｃｈ／１０８分
　一件落着となった後、過去を忘れようとしていたボーンに利用しようとする
　一味の暗殺者が迫る。
　アメリカ映画の続編では冒頭にいきなり主人公の家族なりを殺してしまうことが
　よくあるがこれもその一つ。あまりにも無意味でこじつけな展開。

・ボーン・アルティメイタム
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビーデジタル＋５．１ｃｈ／１１５分
　ボーンシリーズの最終章。ボーンが誕生した背景を知るために動き出した
　ボーンにCIAの手が伸びるが。
　最後の謎解きとしては平凡で、もう一つ。アクションはまあまあの出来。

このシリーズ、何か物足りないねぇ。主人公は地味だし（暗殺者としては）。
マット・デイモンて、どうみてもド田舎のあんちゃんに見えるのが難点か。
しかし、アメリカの国家組織って、内部からの裏切り者ばかりなんでしょうか？
よくもまあ映画に対して文句を言わないよなぁ。

・ベオウルフ/呪われし勇者
　ワーナー／ブルーレイ／VC１／ドルビーTrueHD５．１ｃｈ／１１５分
　デンマークの呪われた王国へ、男は海の向こうからやって来た。
　どんな戦士も適わなかった怪物グレンデルを倒す。
　だがその母親を倒すべく赴くが、誘惑に負けてしまう。
　役者の顔以外はほとんどがＣＧ。その為か、どのシーンものっぺりとした
　映像。これが意図なのかは解らない。そのＣＧも出来はもう一つで、
　丸わかりな映像が多くて興ざめ。ストーリー自体はまあまあなだけに
　もったいないところ。最近のゼメキス監督はＣＧ作品が多いようだが
　あんまし出来は良くないのばかり。
　画質音声共に、普通程度。

・エバン・オールマイティ
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビーデジタル＋５．１ｃｈ／９６分
　ジム・キャリーの「ブルース・オールマイティ」のライバル役だったエバンを
　主人公にした続編？
　人気キャスターから下院議員に当選したエバン。世界を変える力が欲しい
　と、神様にお願いする。ある日、箱船を造れという神様に命じられる・・。
　主人公はちょっと魅力なさ過ぎなキャスター役。それが、箱船を造り出してから
　ノアに似た容貌になると、とたんに面白くなった。そのギャップがいいのかも。
　全体としてはまあまあの出来。画質音声共に、普通程度。

・ランド・オブ・ザ・デッド
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビーデジタル＋５．１ｃｈ／９７分
　よみがえった死者たちが、闊歩する世界。生き残った人々が、四方を
　川で囲まれた中州の中に集まっていた。一握りの裕福層は高層ビルに、
　貧困層はその周りに集まっている。不満を持つ傭兵チョロは裏切り、
　高層ビルを破壊する工作を進める。それと共に、高度な知能を持ちつつある
　ゾンビが増えつつあり、街を包囲し始めていた。
　ジョージ・A・ロメロのゾンビ物。残酷描写はなりをひそめ、追い詰められた
　人々を描くストーリーに重点を置いている。
　ストーリー的には、似たような話ばかりだが、退屈することはなかった。
　画質音声共に、普通程度。

■PS3がファームウェア2.30でDTS-HD Master Audio対応
　AV Watch
　http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080411/sce.htm

ようやくというか、ついにというか4/15のアップデートによりPS3で
ブルーレイの次世代用音声フォーマットであるDTSのDTS-HD Master Audio
に対応する模様。今まではコア部分のみでDVDと同じ、単なるDTS規格として
再生されていたのがフルデコードされるのでビットレートは最大1.5Mbpsから
24.5Mbpsの約20倍まで上がり、ネイティブ再生できるようになる。
※他のドルビーTrueHDはすでにリニアPCM変換にて対応済み。

まあ、出力は今まで通りリニアPCM変換となるらしい。
しかし、ビットストリーム伝送出来ないのは何か理由でもあるのでしょうかね。
一般のプレイヤーは変換ICがそもそも搭載していないと無理なわけですが、
PS3の場合、すべてがソフトウェアなので、処理できるポテンシャルがないというのなら、
ともかく今の状態でも、まだまだパワーは空いているという話なので、よく解らないです。
ソフト処理でのメモリが厳しいというのは聞きますが・・。
出来るならビットストリーム伝送してもらって、AVアンプ側のデコードも試してみたいなぁ。

・ヘアスプレー
　アスミック／ブルーレイ／VC１／DTSマスターオーディオ７．１ｃｈ／１１７分
　その昔、「ピンクフラミンゴ」などの変態映画で名をはせた、
　ジョン・ウォーターズ監督の映画のリメイク。
　いやリメイクと言うより、映画をミュージカルにしたものを映画化したもの。
　まだまだ人種差別の強い60年代、太めの親子２代の母娘がダンス番組に
　挑戦して出演するが。
　ジョン・トラボルタが母親役をやっているがぱっと見気がつかない。
　音声はDTSマスターオーディオ７．１ｃｈ。７．１ｃｈをうたっているのは初めて見た。
　でもPS3ではリニア５．１ｃｈに変換されるので効果のほどは分からない。
　コーデックはVC１、ワーナー以外でVC1は珍しい。
　HDDVD用のを転用したのだろうか？

・狼男アメリカン
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビー＋５．１ｃｈ／９７分
　ジョン・ランディス監督の狼男物。コメディとホラーの融合が見事。
　ストーリー自体はまじめなのだが、時折はいるコメディタッチな
　演出が心地よく、安直なホラーとは一線を引いている。
　画質は普通程度でそんなに良くはない。５．１ｃｈだが効果も薄い。

・スターダスト
　パラマウント／HDDVD／AVC／ドルビー＋５．１ｃｈ／１２８分
　大人向けの魔法ファンタジー。ある王国の国王が亡くなる寸前に
　国王である証のルビーを解き放つ。ルビーは流れ星とぶつかり
　地上に落ちて美女となる。王位継承を狙う王子たちと、流れ星の美女を
　食べて命と若さを保とうとする魔女との争奪戦が始まる。
　ややストーリーの時間が長く、中だるみするのが惜しい。
　画質は普通。５．１ｃｈもそこそこ。

・キングコング
　ユニバーサル／HDDVD／AVC／ドルビー＋５．１ｃｈ／１８８分
　キングコング２度目のリメイク。ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソン
　監督渾身の作品。中盤以降の圧倒的な映像の洪水はいつ見てもすごい。
　残念なのは公開版であり、手を加えたエクステンド版ではないということ。
　画質は普通か。５．１ｃｈは効果も高いがロスレスでないのが残念。

HD DVDの破綻により、新規ソフト販売の中止はもとより、発売済みソフトも出荷停止になってきているようだ。ほとんどが出荷済みのは店頭在庫のみとなっている。

※東芝はHD DVDから撤退という表現だが、自分に言わせれば撤退ではなく間違いなく破綻である。撤退というのは色々な企業が参加している機能している業態から抜けるのを指すと思う。抜けることでHDDVDという業態事態が機能しなくなくなり、突然終わってしまうのであるから、撤退という表現は間違っている。

再生する機器が今後出ようもないのだから、当たり前と言えば当たり前のことではある。それに伴って、HDDVDソフトの処分販売が大手通販で出ている。
・Amazon
　最大80％OFF！DVD在庫一掃セール
　※DVDと併せての最大80%OFFなので注意
・楽天ブックス
　HD-DVD特価セール

大体が2000円～3000円弱で売られているようだ。こりゃ安い。DVDと同じ値段もしくは以下で売っている。プレイヤーを持っているなら何枚かは買ってもいいかも。
ブルーレイに積極的なワーナーブラザーズはブルーレイ版もあるので除外し、いつ本格的にブルーレイ版を出すかはっきりしないユニバーサル、パラマウントのソフトでいいのを探す。
結局以下のソフトを購入した。
　・スターダスト
　　２月に出た新作。一時はブルーレイ版は当然出ようもなかったので
　　DVD版を買おうかと思っていた。
　・エバン・オールマイティ
　　ジムキャリーのブルース・オールマイティの続編
　・ランド・オブ・ザ・デッド
　　ジョージ・A・ロメロのゾンビ物
　・キングコング
　　エクステンド版でないのがつらいところだが。
　　圧倒的な映像の洪水はすごい。HD映像が楽しみ
　・狼男アメリカン
　　ジョンランディスの狼男版。

他にも、去年１２月～３月に買った新作もあった。（泣）
ボーンアイデンティティシリーズ、デイライト、ダンテズピーク、
ハムナプトラシリーズ、トランスフォーマーなどなど。
買ったときよりも１０００円以上値段が下がっていてがっくりである。